無料の仮想マシンとして学生やプログラミング初心者の間でよく利用される「Oracle VM VirtualBox」。
今回は、VirtualBoxでゲストOSを起動した後、マウスカーソルがゲストOSから抜け出せなくなる問題を解決します。とても簡単なので、最後までお付き合いください。
ゲストOSからマウスカーソルが抜け出せなくなる原因

主な原因は二つです。それぞれ解説します。
解説へ進む前に、予備知識として、こちらを知っておきましょう。
→デフォルトでRight Controlが設定されています。
キーボードに右ctrlキーがない
もしあなたが「サーフェス」または「Happy Hacking Keybord(HHKB)」を使用しているのならこれに該当するかもしれません。
ちなみに、HHKBとはこんなキーボード▼のことです。

簡単に特徴をお伝えすると、
- 軽くてコンパクト
- 静電容量無節点方式(詳細についてここでは省略)
- テンキーやその他のマイナーキーが無いものが多い
また、ものによっては無線接続できるものもあります。静電容量無節点方式で心地よいタイピングができるほか、高い耐久力がプログラマーに人気です。
しかしながら、上記2種のキーボードは元から右のCtrlが存在しないため、ホストOSへ切り替えることができません。
右ctrlキーまたは左commandキーが機能していない
もしかしたら、お使いのキーボードの右のCtrlまたはMacユーザーで左のcommandが故障しているかもしれません。
普段からショートカットキーなどを使わない人はこれらのキーを使う機会があまりないかもしれません。しかし何かの不具合で使えなくなることもあるので、動作確認として、PC画面上の何かの文字列を選択してCtrl + Cを押した後、メモ帳などでCtrl + Vを押してしっかりコピペができるかどうか、各自確認してみましょう。
マウスカーソルをゲストOSから外すためには?【キーボード設定をする】

今回はOracle VM VirtualBoxの環境を前提としての解説なので、同アプリケーションを使った説明をしていきます。
まずはVM VirtualBoxのマネージャー画面を開いてください。インストール後はアプリケーションを開けば自動でこの画面になるかと思います。

左上の「ファイル」をクリック。

ドロップダウンから「環境設定」をクリック。こちら▼の画面が出てきます。

環境設定ウィンドウ左側項目欄の「入力」をクリック。

入力の設定が開いたら、二つあるタブページの右側「仮想マシン(M)」をクリック。

「名前」「ショートカット」という二つの区分があると思うので、その中の「ホストキーの組み合わせ」を確認してください。

ここが「Right Control」になっているかと思います。その部分をクリックすると入力待機状態になるので、他のキーを入力して登録しましょう。
ちなみにWindowsなら右側のshift Macなら右側のcommandがおすすめです。
ゲストOSからマウスが抜けなくなった時の操作【キーボード設定なし】

目次を見てまずここに来たという人もいるでしょう。おそらくほとんどの方がそうかもしれません(笑)
今まさにゲストOSから抜けられないという方は、Ctrl + Alt + delを押してみてください。
それでも抜け出せない場合はPCを強制終了しましょう。もしこの操作でゲストOSが壊れてしまったら、お手数ですがまた入れ直しからお願いします。
また、一度入れたOSが起動しないという問題に直面している方は、以下に解決方法を記載しているので合わせてご覧ください。
》Oracle VM VirtualBoxでゲストOSが動かなくなった時の対処法
以上です。少しでもお役に立てれば幸いです。
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